2010年06月27日

合気解明

著者は炭粉良三氏です。同氏はフルコンタクトの空手家でもあり、私の大学時代に同じ部で合気道の稽古をしていて空手も習ったことのある友人から、フルコンの空手家が簡単に飛ばされるということで紹介を受けました。
この本では佐川派大東流合気武術の合気上げが写真で紹介されています。動画で見ることができますが、冠光寺眞法の愛魂(アイキ)揚げとなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=OOBPHRodHeQ
大東流の合気の術理は、言葉では「相手を無力化する技術」と説明されていますが、詳しいことは門外不出で秘されています。したがって、本の題名から、解明された内容が良く分かる形、即ち誰にでもすぐ真似ができる形で説明されていると思ったら期待外れになりますが、よく読めば大東流で合気と言われているもののヒントが掴めるかもしれません。本の最後が「本当に、ありがとう、ありがとうございました」とか「青い空、白い雲、元気なお年寄りの皆さんの明るい声。透明感溢れる、秋の日の朝。だからこそ、私は今、ここにいるのです」という言葉で締め括られているところから、体的、物理的なものではなく、感謝の心、喜びの心でいる時に出る脳波の感応(シンクロ)という心的なものが関係しているのではないかと思います。
ベンジャミン・リベット著『マインド・タイム』が引用されていて、我々が認識している「今」は0.5秒前に起こったことで、我々は自由意志で行動しているように見えても、それは0.5秒前に無意識下で我々の脳が準備した結果に過ぎない、ということが述べられています。私は、自由意志による行動が必ずしもそのような予定調和によるものとは思えませんが、武道では錐体外路神経系の働きを応用するので見過ごしにできない説です。新体道の青木宏之先生が、人が行動を起こす時は、「位置について」「ヨーイ」「ドン」でやっと動くと言われていますが、動体視力が良いといっても目で認識してから捌くようでは遅過ぎるのだということがリベット博士の説と合わせると良く理解できます。
また、近藤孝洋著『極意の解明』から「人の体は三つある。肉の体(肉体)、気の体(メンタル体)、そしてアストラル体。極意とは・・・まず肉の体、完全停止。次いで気の体、完全停止。さすればアストラル体から発せられる気よりも微細なエネルギー「神(しん)」が作動。この神はその微細なるが故に絶対に相手に察知されぬ。その見えざる、感じざる神を使って技をかけることこそが極意!」を引用して、そのとおりなのです、と述べています。この『極意の解明』は次回ご紹介しますが、写真に出てくる保江邦夫先生の顔が思考力を働かせていないような顔付きなので、全くそのとおりなのだと思います。
炭粉氏の研究熱心なところと、自分の強さをひけらかさない謙虚な人柄に好感を覚えました。
研究熱心な八千代市合気会の会員のために次の動画もご紹介します。
http://www.youtube.com/watch?v=V2Qvo_BUmNU (中国拳法の発力)
posted by 八千代合気会 at 07:12| 日記